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SPA(エスピーエー)

今回は、プログラミングに関する用語
SPA」についてお勉強していきましょう!

SPAとは

SPAの読み方は?何の略?

SPAはカタカナで表すと、「エスピーエー」と読みます。


SPAは「Single Page Application」-シングルページアプリケーション-の略称です。


SPAって何?

SPAとは、単一ページで、あたかも異なる画面のような表示を切り替えるJavaScriptを使った手法のことです。

従来のWebページでは、各画面ごとにサーバーからのHTMLを受け取り、画面の切り替えごとに新しいページを読み込んで表示していました。

一方SPAでは、最初に必要なすべてのコード
を一度に読み込み、その後はデータのやり取りや画面の更新などをJavaScriptを使用して動的に行います。

また、PHPなどサーバー側プログラムと受け渡ししながら画面を切り替えていったりもします。

SPAの特徴

SPAは以下のような特徴があります。

単一のファイル

SPAは最初に1つのファイルを読み込みます。

その後、JavaScriptを使用して画面の更新やデータの取得を行います。

画面の切り替えやデータの表示は、JavaScriptによって制御されます。

ページ遷移の高速化

SPAでは、ページ遷移ごとにサーバーからHTMLを取得する必要がありません。

初回の読み込み後は、必要なデータだけをサーバーから非同期で取得し、画面を更新します。

これにより、操作性が向上し、高速な操作が可能になります。

Ajax通信

SPAAjax(Asynchronous JavaScript and XML)を使用してデータの非同期取得を行います。

このため、ユーザーがページをリロードすることなく、データの変更や更新が可能です。

チャットアプリケーションやリアルタイム通知などにSPAは有用です。

フロントエンドフレームワーク

SPAの実装には、通常フロントエンドフレームワーク
などが使用されます。

これらのフレームワークは、SPAの機能をサポートするためのコンポーネントベースのアーキテクチャやルーティングなどの機能を提供します。

SPAのURLについて

SPAは、単一のページの画面の一部分や大部分を切り替えるわけなので、普通に考えるとURLは変わらないと思いがちです。

しかし、実はページのURLのアドレスは、動的に変更することができるのです。

具体的にはJavaScript
  • history.replaceState()
  • history.pushState()
などを使って操作することが出来ます。

フロントエンドフレームワークでは、通常SPAでは以下の方法でURLを操作します。

ルーティング

フロントエンドのフレームワーク
などを使用することで、SPA内でのルーティングを実現できます。

ルーティングはURLと特定のコンポーネントやビューの関連付けを行い、URLの変化に応じて対応するコンポーネントやビューを表示します。

ルーティングの設定により、ユーザーが特定のURLに直接アクセスした場合や、SPA内での画面遷移時にURLが変化します。

履歴管理

SPAでは、ブラウザの履歴(history)APIを使用して、ブラウザの履歴を操作します。

これにより、ユーザーの操作やルーティングに応じて、ブラウザのアドレスバーに正しいURLを表示し、ブラウザの「戻る/進む」ボタンが正しく動作するようにします。

履歴管理を適切に実装することで、SPA内でのURLの変化を実現します。

URLパラメータ

SPAでは、URLパラメータを使用して、特定の情報や識別子をURLに組み込むことがあります。

例えば、特定のデータの詳細ページにアクセスする際に、識別子をURLに含めることで、そのデータの詳細を表示します。

URLパラメータはルーティングやデータの取得に使用される場合があります。

SPAにおけるSEO対策について

SPAにおけるSEO対策は以下の方法で行うことができます。

メタデータの使用

SPA内の各ルートや画面に対して、メタデータ
  • タイトル
  • 説明
  • キーワード
を適切に設定します。

メタデータは検索エンジンがページの内容を理解するための重要な情報です。

SPAでは、フレームワークやライブラリの機能を使用して、各ルートに対するメタデータを動的に設定することができます。

サーバーサイドレンダリング(SSR)

SPAでは、初回読み込み時にJavaScriptを使用してコンテンツを生成します。

しかし、一部の検索エンジンはJavaScriptの実行が制限されているため、コンテンツが正しくクロールされない可能性があります。

この問題を解決するために、SSRを使用してSPAの初期表示を行います。

SSRでは、サーバー側でコンテンツを生成し、HTMLとして返します。

これにより、検索エンジンは正常にクロールし、SPAのコンテンツをインデックスに追加することができます。

Prerendering(プリレンダリング)

Prerenderingは、SPAの各ルートを事前にレンダリングして静的なHTMLファイルとして保存する手法です。

これにより、検索エンジンが静的なHTMLファイルをクロールし、インデックスに追加できます。

プリレンダリングを行うには、特定のビルドツールやサードパーティのサービスを使用することがあります。

Canonicalタグの使用

SPAには同じコンテンツを異なるURLで表示する可能性があります。

この場合、検索エンジンは重複コンテンツと判断し、ランキングに影響を与える可能性があります。

Canonicalタグを使用することで、正規のURLを指定し、重複コンテンツの問題を回避できます。

動的なURLのサポート

SPAでは、ルーティングやパラメータを使用して動的なコンテンツを表示します。

検索エンジンが動的なURLをクロールできるようにするために、クロール可能なURL構造を設計し、適切なURLパラメータを使用します。


今回は

  • SPAとは
  • SPAの特徴
  • SPAのURLについて
  • SPAにおけるSEO対策について
についてまとめてみました。

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。